2024/02/20 16:46


なぜ、にんにくは田子町産がおいしいのか。
他産地とはなにが違うのか。
そのポイントは田子町の土層・環境・気候にあります。


十和田湖噴火でできた特別な土層

田子町の土壌は黒ボクの下層にゴロと称される火山灰土があり、 水分の調整や、ろ過作用など作物に様々なメリットをもたらす 他の地域には無い土層を有しています。これが水はけの良い畑を形成し、 大雨になっても災害を起こしにくくしているのです。 また、植物の様々な養分を運ぶ働きをするケイ素(活性化した)が このゴロダに多く含まれていることにより優れた根菜が できるのではないかという説もあります。

畜産による豊富な堆肥

にんにくは肥沃な土壌を好みます。 そのため農家は品質の良い堆肥をふんだんに畑に投入しなければなりません。 田子町は昔から畜産とりわけ肉牛が盛んで牛糞を原料にする堆肥が充分に 確保することができました。 他の地域で農家単一経営が進められる時も田子町は肉牛を取り入れた 複合経営を維持してきました。 そのことが田子にんにくを継続的に産地として維持発展させる基礎であったと 思います。


昼夜の大きな温度差

田子町は典型的な内陸盆地型の気候です。 日中は高温、夜間は冷え込みその温度差が大きいことに特徴があります。 その昼夜の温度差が農作物に甘味とおいしさをもたらす 大きな要因とも言われています。 また、福地ホワイト六片種という品種のにんにくは隣の旧福地村が 原産地で青森県南部の在来種です。 この福地ホワイト六片種という品種は冷涼な気候を好み越冬して 春から急速に成長します。 雪が厳しい冬の寒さから身を守る役割をはたしています。 田子町は太平洋側と日本海側の中間にあり丁度良い程度の降雪があり 寒さからにんにくを守り、また成長を始める春にはタイミングが良く 雪が消えるという福地ホワイトにんにくに最も適した地域なのです。